みなさんこんにちは。岸和田市別所町のさかもと内科クリニックです。
当院ではお子様からご長寿まで幅広くプライマリケアを実践させて頂いておりますので、
内科・小児科、何れの方でも受診していただけます。
今日から3連休という方も多いのではないでしょうか。
花粉症ではない私もなんとなく目の周囲が痒いこの頃です。
昨年よりも花粉の飛散量が多いようですね。
そうした症状でお困りの方も一度、当院にお気軽にご相談頂ければと思います。
連休明けは雨の予報ですが、それまで天気が持つといいですね。
どうぞ良い週末をお過ごしくださいね。
さて3.11から丸6年が経過しております。
現在進行形の事故が7年目に入っているという事実がそこにあります。
6年前の今日、同じ日に、ご自身が何をしていたか憶えておられる方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。
私自身は3月12日、14日と相次いで原発が爆発したことで、一層の緊迫感を持っていた時期です。
特に3号機からは、先に爆発した1号機の時とは全く異なる黒煙が吹き上がり、きのこ雲状を呈した映像をみて、その当時、テレビやラジオを通じて目や耳に入ってきていた「安全です」とか、これは「爆発ではなく爆発的事象である」とか、「ただちに健康に影響が及ぶものではない」などという言葉があまりにも現実にフィットしなくなり、フローし始めた時期でもあります。
ここに、
科学者や専門家と言われる人々があの当時に残した言葉、を検証した本があります。
「ことば」にフォーカスした1冊です。
「 信頼の条件 原発事故をめぐることば 」(影浦 峡)
岩波科学ライブラリー207
https://www.iwanami.co.jp/book/b265959.html
裏表紙に記された「ことば」を記してみます。
「福島原発事故後、事実としても科学としても誤った発言が跋扈しました。
ところが、受け手の市民に責任が転嫁される事態が生じています。
本書は、専門家といわれる人々のことばから論理の構造を抽出し、どこに問題があるのかを明確にします。
信頼の条件とは、内容の確かさだけではありません。
科学者を含む市民皆が直視するべき、知識の扱い方の問題なのです。」
あの時、頭上に降り注いだ「言葉」がどのように「信頼」を失っていったのか、
なぜ、フローしてしまったのか、今後に備える為に、役立つ1冊と考えます。