みなさんこんにちは。岸和田市別所町のさかもと内科クリニックです。
当院ではお子様からご長寿まで幅広くプライマリケアを実践させて頂いておりますので、
内科・小児科、何れの方でも受診していただけます。
ノロ・ロタウィルスによる胃腸炎、この季節、要注意です。
当院でも、このウィルスによるものと思われる吐き下しの方が散見されています。
基本的にウィルス性胃腸炎の場合、必要なことは脱水にならないように補水をし、
安静にして胃腸の機能回復を待つということになります。
(下痢がない嘔吐の場合は消化器疾患ではない可能性もありますので、
そのた辺りも念頭に診察する必要があります。)
嘔気の症状が軽い場合は、少量ずつ(スプーン1杯程度:お口に含ませる程度からでOK)経口摂取をしてみましょう。1回量は少量で、時間をあけて回数を分けるのがポイントです。
水分の摂取が可能で、食欲が出てきたら、消化のよい煮うどんや、にゅう麺、お粥などを少しずつ食べてみましょう。
うどんの出汁やお味噌汁なども脱水の補正に必要な塩分を摂取できていいですね。
脱水の程度を簡便にチェックできる方法があります。
手の指の腹の部分を軽く押すとピンクの肌が白くなりますね?
その状態から指を離して2秒以上、肌の色味がピンクに戻らない場合は血管内脱水を起こしている可能性があります。
脱水状態はそれ自身が倦怠感や嘔気を増強してしまいますから、その場合は点滴が必要になるかもしれません。
お子様の下痢で検査を考えているお母さん!
来院時、おむつ等についた便をおむつごと遠慮なく持ってきてください。
3歳未満のお子様ですとノロウィルスの迅速検査ができます。
(ロタに関しては、年齢制限はないようです。)
また細菌性腸炎を疑うような場合(血便疑うような場合)には、そのまま便培養の検査を提出することもできます。
便を持って行っていいのかしらと悩むお母さん!!便、大歓迎です!!
※
吐物や下痢便を処理した後には、適切な感染対策が必要になります。
マスク、使い捨ての手袋、エプロンがあるといいですね。
その上で次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)を希釈した消毒液が必要になります。
(市販のものの濃度は約6%程度ですのでキャップ20mlなら5杯、30mlなら3.3杯を6リットルの水(バケツは大体そのくらいではないでしょうか)に入れるといいようです。
詳しくはご相談ください。